映画 "Saravah"

ようやく「blogを書くぞ!」と意気込んでいたら、見事にPCがダウン...。スッキリ!断捨離です(笑)。PCを新調して、気を取り直して。
先日、久しぶりにDVD鑑賞した映画をご紹介します。
フランス+ブラジル音楽が好きな方にはなかなか有名な映像だと思いますが、映画『サラヴァ』。映画と言っても、これはフィクションではなく、音楽ドキュメンタリー。フランス人音楽家/プロデューサー/元映画俳優&監督のピエール・バルーが、ブラジル音楽に魅せられた1969年当時(もっと前かな?)、何とかして彼の地へ向かい、会いたかった人々に会いに行って、話を訊いてセッションをして、という、とてもナチュラルで貴重な映像。

ブラジル音楽の巨人・ピシンギーニャがカラーで動いてる!サンバの重鎮、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ(gt/vo)が若いながらもこの頃からもう気品があり、表現者マリア・ベターニア(vo)もやはりこの頃から完成しているのね...とあらためて感嘆。ジョアン・ダ・バイアーナがお皿で奏でるgrooveに、自然に身体が動く。そしてバーデン・パウエル(gt)!煙草を小指に挟んで器用にギターを弾く様子。確信をもって音楽を語る様子。ピエール・バルーの好奇心に満ちた眼差し。ブラジルの風景。綺麗な曲...。何度か観ていますが、フランスやブラジル音楽への理解が深まるにつれて、見方・感じ方も変わってきました。
 
私自身パリへ行って、(ピエール・バルーがヒッチハイクで行って、シヴーカに出逢い、ブラジルへ行くきっかけを掴んだ)リスボンにも行って、ブラジル音楽と深く向き合うようになって、あらためて、このピエール・バルーという人がやってのけたことに興味を持つようになり、一度お会いしてお話を伺ってみたいなぁと。同じエトランジェとして、ブラジル音楽への視点を色々と...。
 
実は、フランスのインディーレーベルとしての『サラヴァ』の方は、昔からその存在を知りつつも、音楽的に親近感を持っていた訳ではありませんでした。今でも、どちらかというと、サラヴァの音楽というよりは、『人間ピエール・バルー』に興味がある、ということなのかもしれません。まだまだサラヴァの音楽も聴いてみたいのですが。折しも、サラヴァ(レーベル)は今年で50周年!だとか。そんな訳で、嬉しいことにイベント盛り沢山のようです。

関東方面にお住まいの方、ご興味ある方は、ぜひ!
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