『サラヴァ』上映会へ

フランスの音楽家/俳優/映画監督/プロデューサーのピエール・バルーが、ブラジル音楽に魅了されて彼の地へ渡り、バーデン・パウエルやピシンギーニャ、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、マリア・ベターニア、ジョアン・ダ・バイアーナなど、錚々たるブラジルのアーティストと出逢い、話し、セッションするという、ドキュメンタリー映画『サラヴァ』の上映会@渋谷Atsuko Barouhへ行ってきました。

映画はDVDを持っているので何度も観ているのですが、観るたびに気づくこと感じることがあるものです。
昨日は、サラヴァ・レーベル50周年ということで来日中のピエール・バルーご本人がいらっしゃって、上映後に少しお話しすることができました!先週LiveでSamba SaravahとLa Nuit de Mon Amour(2曲ともブラジルの曲で、ピエール・バルーが仏語詞にしてレコーディングしている曲)を唄ったと伝えると、手にキスをしてくださって。


ブラジル音楽についての印象を少しお訊きしたところ、興味深いお話も。シコ・ブアルキのこと、映画のちょっとした裏話も。彼の話を聞いて思ったのは、やはりブラジルでは歌が人々にとって、とても重要なものであって、とても身近なものであるということ。映画のシーンでもありますし、ブラジルのあらゆるコンサートの映像などを見ても、皆で大合唱!というのは日常の風景。それはやはり「言葉」や「詞」が、各々の心情を代弁してくれていたり、自分のものとして唄うことができるから、なのかもしれません。ブラジル音楽の歌詞は本当に多様で、恋愛だけにとどまらないのがその魅力でもありますから。
 
振り返って、いろいろと考えます。日本では?私たちは?と。ピエール・バルーが、気に入ったあらゆるブラジル音楽の曲を、ほぼすべてフランス語にして唄っているのは、自然なことなんだろうと思います(仏語は同じラテンの言葉ですから、ニュアンスや文法面でも置き換えやすいという特色もありますが)。

映画"Saravah"のDVDは今現在とても入手しにくいようですが、出来ることならポルトガル語部分の字幕もやはり載せて(ピシンギーニャやジョアン・ダ・バイアーナの映像はただでさえ貴重だそうですし)、全体の編集もし直して、再販していただけたらなぁと思ってしまいます。映画自体、とても素晴らしいものですし。
 

帰り道は何だかポーッとしてしまい、電車を2駅乗り越して終点まで行ってしまったのでした...こんなことは初めて(笑)。とにかく、念願叶ってお会いできてよかった。バーデン・パウエルから繋がって、次のLiveへ向けてスイッチ切替えてゆきます!