三宅純 group Live @ Blue Note Tokyo

少し時間が経ってしまいましたが、木曜に観に行ったLiveのレポートを。この秋冬は何だかインスピレーションを受け取りたい気分なのか、前半に比べて俄然Liveへ行く回数が多いです。今回のLiveはまさにそれ。

パリを拠点に活動されているサウンドクリエイター、三宅純さんのLiveへ行ってきました。ブルーノートも今年は結構行ってます。

 

三宅純さんのことは、ヴィム・ヴェンダースの映画"Pina"(舞踏家ピナ・バウシュとその作品を追ったドキュメンタリー)の音楽で知りました。「この、心臓を直接触ってくるような音楽は誰?」と思ったら、三宅さんでした。パリに住んでいらっしゃることはその時知ったのですが、私が在住の間にパリで公演を聴くチャンスはありませんでした。そして、今回のもう一人のお目当て、パーカッショニストのZe Luis Nascimento。彼は、パリ在住・ブラジルはサルヴァドール出身。パリのNew MorningにMayra Andradeを聴きに行った時に彼がプレイしていて、その無国籍で独創的な表現にワクワクしたのを憶えています。それで、彼が来日するとあっては観に行かなくては!と、今回勇んで行ってきました(笑)。


リオ・オリンピックの「君が代」でも披露された圧巻のブルガリアン・ヴォイス、エモーショナルでエキゾチックな金子飛鳥さん率いる小編成ストリングス、日仏アルゼンチンの個性的なvocal陣、Ze Luiz Nascimentoの無国籍感たっぷりでグルーヴィーなパーカッション、そして浮遊感溢れるインプロヴィゼーション...。国境もジャンルも関係なく溶け合って、ハイブリッドな世界観に脳内シャッフルされた気分でした。あれだけの人数、出来ればホールで聴きたかった編成だけれど、Jazzクラブで聴けたのも貴重だったかもしれません。あんなふうに、俯瞰してミックスできるのが日本人の感性なのかなと思ったり。そして、やっぱり音楽は自由でいたい!と思わせてくれたLiveでした。