Tatiana Parra&Vardan Ovsepian Live@めぐろパーシモンホール

気がつけば6月!夏のLiveの仕込みで、あっという間に日々過ぎていきますが、イカンイカン。ちゃんとブログを書きますよ。記録のためにも。

先週金曜は、Tatiana Parra(vo) & Vardan Ovsepian(pf)Live@めぐろパーシモンホールへ行ってきました。Tatiana Parra(タチアナ・パーハ)は、現代ブラジル、特にサンパウロの音楽シーンで活躍しているブラジル人ヴォーカリスト。Vardan Ovsepian(ヴァルダン・オヴセピアン)はアルメニア出身、LA在住のピアニスト。二人のduoアルバム"Lighthouse"のほか、Tatiana名義の”インテイラ"、アンドレス・ベーウサエルト(pf)とのduoアルバム"Aqui"という作品も好きで、よく聴いていました。Tatianaは高音で器楽的なスキャットや会話する音としての"声"が素晴らしく、自分とはスタイルが全く違うけれど、それ故に憧れる部分を持っているヴォーカリストです。勿論、学びたい部分もたくさん。
今回はオリジナル曲、Guinga, Milton, JobimにChico Buarqueといったブラジルの曲、坂本教授の曲まで。二人にしかできない表現で聴かせてくれました。タチアナ・パーハは器楽的なアプローチの人だと思っていたけど、情感こめてシンプルに唄うのも素敵で。もっとそういうのも聴いてみたいなぁと。勿論、超絶コントロールされた声と変幻自在なピアノの、音の会話も素敵なんですが。

思いがけず最前列で、テクニカル面でもメンタル面でも、いろいろと機微が垣間見えました。Jazzのようで、Brasil音楽のようで、どちらでもないような。それぞれを踏まえた、クリエイティヴな感性が伝わる音楽でした。ようやく聴けて、よかった!