Dolores Duranについて。

いよいよ今週末となりました!8/20Live@渋谷North Marine Drive(詳細は記事の最後に)。

 

今日は、このLiveの1st setでフィーチャーするブラジルのプレ・ボサノヴァ期(1950年代)の歌姫、Dolores Duranについてご紹介します。29年という短い生涯ながら、本当に波乱万丈の生涯だったようで、調べるほどに興味深く、ブラジルでは彼女の伝記映画もあるとか(追記:映画というよりは、TVGlobo制作の映画仕立てのドキュメンタリーがDVD化されているようです)。


私自身は、昨年の秋のフレンチLiveで、彼女の代表曲"A Noite do Meu Bem"をピエール・バルー氏が訳した仏語版で唄い、次の12月のLiveで原曲のポルトガル語版を唄い、翌4月/6月のLiveで"Estrada do Sol"、そして前回ジョビン特集のLiveで"Por Causa de Você"を唄って、少しずつ彼女にまつわる楽曲に触れてきた感じですが、やはり決め手は前々回のブログにも書いた、Nina BeckerのDolores Duran集でした。サウンド的には、そのアルバムに惚れた!のですが、やはりDolores Duranその人が気になります。何か国語も唄って、幅広いレパートリーで、Jazz Singerのような佇まい。いったいどんな人なのだろう?と興味を持ちつつも、まだまだ研究中です。

以下、せっかくプロフィールを纏めたので、ご紹介。詳しい方、何か間違いがあればご指摘ください!
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プレ・ボサノヴァ期の1950年代に活躍し、29歳という若さで亡くなったサンバ・カンサォンの才女、Dolores Duran。

波乱万丈の短い生涯の中で、"唄"での表現を求め続けた彼女の知的でしっとりとした歌唱は、多くの人に愛された。

 

■Dolores Duran ドローレス・デュラン/ドローリス・ドゥラン (本名:Adiléia Silva da Rocha)

(1930年6月7日リオ・デ・ジャネイロ生まれ-1959年10月24日:29歳没)

 

ブラジルのシンガー/ソングライター。実の父親を知らず貧しい少女時代を過ごし、10歳でラジオデビュー。

12歳の時に、シンガーコンペティションでグランプリを受賞。その後、のちのパトロンとなる夫妻に出逢い、

16歳で芸名をDolores Duranとして、ステージデビュー。リオのナイトクラブで唄い始める。

1952年にファースト・アルバムを録音。"Se É por Falta de Adeus"をA.C.ジョビンと初共作、ドリス・モンテイロが録音。

ほかに、A.C.ジョビンとは"Por Causa de Você" 、"Estrada do Sol"を共作した。 最晩年の2年間に作曲を多く手掛ける。

1958年には旧ソビエトや中国、パリ、中南米をツアー。死の数日前に、最大のヒット曲 "A Noite do Meu Bem"を録音する。

1959年、(かねてより心臓を悪くしていたが)心不全により、リオ・デ・ジャネイロの病院で死去。

音楽も言語もすべて独学ながら、Samba-CançãoからBaião, Bolero, Jazz, Chansonなど幅広いレパートリーを持ち、6か国語(ポ・英・仏・伊・西・エスペラント語)で唄った。1950年代にリオを訪れた際、彼女の唄う "My Funny Valentine"を聴いたエラ・フィッツジェラルドは、「今まで聴いた中で、最も素晴らしい解釈」と賞賛した。

死後、ナナ・カイミやルーシオ・アルヴィス、ニーナ・ベケールがトリビュート・アルバムを制作している。

 

【主なレコーディング作品】

1952 "Músicas para o Carnaval"

1955 "DOLORES VIAJA"

1956 "DOLORES DURAN"(10インチ盤)

1957“CANTA PARA VOCÊ DANÇAR”
1958“CANTA PARA VOCÊ DANÇAR NO.2”

1959 "Este Norte É Minha Sorte" (Baião集)

 

【出典/参考: Wikipedia ポルトガル語版/英語版】

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そして、8/20Liveの詳細はこちら(↓)。

1st setはDolores Duran集2ndではSamba/Choro/MPBの名曲をお届けする予定です。


 いつもは私寄りの選曲ながら、今回はぜひ尾花さんと寺前さんの本領を発揮していただきたい!私自身もショーロ&サンバをこの機会に唄いたい!ということで、いつもよりショーロ&サンバ色が強く、アップテンポも多めです。パンデイロやガンザなどお持ちの方は、ご持参でぜひ♡

 

実は今、活動のあり方を思案しているところで、来年3月に愛知でのLiveを企画していますが、

都内での10月以降のLiveは未定となっています。暫く予定が未定ですので、

ぜひこの機会に!ご都合つく方は聴きにいらしてくださいね。お待ちしております♪

 

 

◼︎2017/8/20(sun) 
"Voz e Violão +1
-ブラジルの美しいメロディ vol.4"
@渋谷bar North Marine Drive

 

今回はDolores Duranの愛唱歌をはじめとした

ブラジルの古き佳き美しき「うた」を中心に、
幅広い表現力の7弦ギター・尾花毅氏と
ヴォーカル・Kayo Kamishimaのduoに
繊細な音色のバンドリン・寺前浩之氏を迎え、
 オーガニックな大人のブラジル音楽をお届けします。


Kayo Kamishima(vocal)
尾花 毅(7弦guitar)
featuring: 寺前浩之(bandolim)
(Choro/Samba/MPB/Cancão)


17:30open/18:00start
Music Charge: 2500yen(1drink込)


◆渋谷 bar North Marine Drive
東京都渋谷区宇田川町11-2 2F
tel:03-3476-3097(ご予約・お問合せ)
http://north-marine-drive.com/s/
(渋谷駅より徒歩10分、東急ハンズ近く)

 

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コメント: 2
  • #1

    こちらの「Dolores Duranについて。」を自分のFB投稿に引用させていただきました。 (土曜日, 05 9月 2020 10:27)

    はじめまして、TAKESHI HOSODAこと細田猛と申します。
    勝手ながら当テキストを自分のFB投稿に引用させていただきました。

    先程のこと、「エル・スール・レコーズ」さんのリツイートで紹介されていた
    ドローレス・ドゥランに興味を持ち検索の末に"A NOITE DO MEU BEM"を聴きハマりました。
    さらに情報を求めた結果、ここに辿り着きました。
    愛情あふれる素敵な紹介に感激しました。

    以下のように勝手に引用してしましました、問題がありましたら当然ですが削除、取り消します。
    https://www.facebook.com/takeshi.hosoda.79/posts/3184910981626412

    ご報告まで。

  • #2

    Kayo Kamishima (火曜日, 08 9月 2020 14:50)

    Hosodaさま

    コメント頂きありがとうございます。
    記事の引用もどうぞご自由になさってください。
    Dolores Duranの魅力が皆様に少しでも伝わりますように。