渡辺貞夫さん"Vamos Juntos"Live@Cotton Clubへ

秋は毎年、ブラジルからの来日ラッシュですね。
今年は特にギタリストの来日が多い気がします。

 

Joyceバンドで来日のChico Pinheiro,

今月末&来月初めにRomero Lubambo,

同時期に、Yamandu Costa, そして、

渡辺貞夫さんgroupで来日の、Swami Jr。

 

昨夜は渡辺貞夫さん(sax)のLive@丸の内Cotton Clubへ行ってきました。
メンバーは、Swami Jr(guitar), Fabio Torres(piano), Celso de Almeida(drums), そして我らがコモブチキイチロウさん(bass)。昨年も、同じくCotton ClubでMonica Salmaso(vocal)とのコラボを聴かせて頂きましたが、貞夫さんの音楽はハートがじんわり温かくなるというか、聴く者の心を自然と柔らかくして、笑顔にさせてしまう魅力があると思います。ブラジル音楽への深い愛情と、何処か懐かしい日本人の唄心と、両方併せ持っていらっしゃって。終演後に楽屋におじゃまさせて頂きましたが、とてもお茶目にsaxを吹きながらこちらへ来てくださって感激。名曲"Eu Sei Que Vou Te Amar"を、バンドメンバーの皆さんと少し一緒に唄い、とても温かな気持ちになれました。御年85歳ながら、本当に音楽を心から愛し、愉しんでいらっしゃる姿勢。もともとのお人柄かもしれませんが、人を幸せにするオーラを音楽で振りまいていらっしゃる、そんな感じでした。

そして、もう一つ嬉しかったのは、12年程前にLuciana Souzaのアルバム"Brazilian Duos 2"を聴いて以来、ずっと気になってお会いしたかったギタリストのSwami Jrにお会いできたこと。気にかけてくださって、時々メッセージを頂いたりしていたのですが、この度ようやく。彼も同じくパリに4年住んでいらっしゃったということで、英語と仏語とポルトガル語の断片がミックスされて浮かんで、困った...けれど、温かく接してくださって、本当に嬉しかった。彼の魅力は、ショーロなどブラジリアンギターの伝統を踏まえつつも、とてもしなやかで、唄心のある抒情的な表現力を持っていること、だと思います。そして、時にはジャンルも国境も飛び越えてしまう、ユニヴァーサルなバランス感覚。素晴らしいプロデューサーでもあるのが頷けます。今度はぜひ、彼のギターにフォーカスしたLiveを聴いてみたいものです♪

ここ最近、色々思い悩むことも多かったけれど、時々こんなギフトが舞い降りて来ると、「ああ、このためだったんだ」と思ったり。とはいえ、まだこれから。Swami氏と話すことで、これからのヴィジョンがとても明確になって、進むべき道が見えてきた気がします。叶えていけるよう、日々大切に、楽しんでゆきますよ。音楽の力を信じて!