
5月も5日になりました。皆さまお元気でしょうか?
なかなか落ち着かない状況の中、緊急事態宣言も
やはり延長となってしまいましたね。。現時点では
安全な環境での開催はまだ難しい、ということで
残念ながら5/21のLiveは延期させて頂くことになりました。
楽しみにしていてくださった方には本当に申し訳ございません。
直感に訴える曲を並べ、その詞を訳すところから始まり、背景を調べたり、参考資料として映画や動画を観てみたり、Live用に譜面を揃えて書き、メロディを追いつつ詞の世界に入り、自分の声で唄っていく・・。4月は基本的にそんな毎日を過ごしてきましたが、やはりまだその時ではないようです。濃い内容ゆえ、できるだけベストな状況でお届けしたいということもあり、今のところは秋頃を目処にじっくりゆっくり、温めていきたいと思っています。その分充実したものを、きっと!
STAY HOME期間に入ってからは、家でできることをそれなりに愉しんできましたが、それでも時々はガーンと沈むこともありますね。私自身は、「唄いたくても唄えない」(=人と演奏する・人前で演奏することができない)という期間が、特に20代の頃にものすごく長かったので、少しぐらい唄えなくてもきっとこのくらい大丈夫だろう、と思っていたけれど、もうそうではないんだな...と実感している日々です。今となっては唄でしか表現できないこと、もあります。
私にとっては、「人と演奏する・お客様をはじめ誰かと共有する」ということがなくては意味がないのかもしれません。
これからこの状況がどれだけ続くかは本当にわかりませんが、今の「かなしい」という感情も無駄にしないように
糧にしつつ、心の整理ができたら前を向いて、今できることや新しい繋がり方も考えていきたいと思っています。
それでも、このSTAY HOME期間は「かなしい」だけじゃない。有意義で大切な時間を過ごしている、と信じて。
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それにしても、皆さんに会いたい!です。もう、それに尽きます。一日も早く、また元気にお会いできますように!
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[追記]:
昨日、ブラジルの詩人/作詞家・Aldir Blancがコロナ感染症により亡くなってしまったようです。
昨年Liveでも特集させて頂いたGuingaとの共作も多く、“O Coco do Coco”, “Baião de Lacan”,
そしてJoão Boscoとの“Incompatiblidade de Gênios”,“De Frente pro Crime”, “Bala com Bala”など、
その難解な歌詞にいつも悩まされましたが、だからこそ奥深く入りこんでいったものです。
MPBの偉大な詩人、私はその一端に触れたにすぎないけれど、ブラジルの人々にとっては
軍事政権の頃からの、”心“を映す代弁者でもあり、とても大きな損失に違いありません。
心からご冥福をお祈りします。Descanse em paz, grande poeta.
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