先週末4/10、渋谷ノースマリンドライブで7弦ギター尾花毅さんと
恒例Duo Liveでした。お越しの皆さま、本当にありがとうございました♪
5年前のちょうど今頃、尾花さんとのDuoがこのノースマリンドライブで
始まりました。5年後にこんな状況になっているとはつゆ知らず、でしたが、
変わらず心地よく演奏できる場所があることに、本当に感謝!ですね。
今回は、とにかく春のエネルギーを感じられるような曲を、という思いで
私には珍しくマイナーkeyの曲が1曲だけという、ある意味レアなLiveでした。
何年ぶりかの曲、この季節にしか演奏しない曲、というのも幾つか。
"Rosa"はショーロのスタンダードですが、ソロで転調して、また
唄に入って転調して戻る、という尾花さん渾身の変則アレンジで。
シコ・ブアルキの軽快なショーロ、"Leve"は疾走感たっぷりに(笑)、
ジャヴァンが唄って気に入っていた"Nada a Nos Separar"は、もともと
ベルリンの壁で東西に隔てられた恋人たちのことを唄った米国の曲ですが、
コロナ禍で隔てられてしまっている今の私達の状況に置き換え、「私達を分かつものは何もない」との想いで演奏しました。
昨今の世界的なシティポップ・ブームで話題になっている大瀧詠一さん作曲、「夢で逢えたら」はおそらく3年ぶりに、
尾花さんとは初めて演奏しました(収録アルバム・吉田美奈子さんの名盤"Flapper"のお話で終演後も盛り上がり・・)。
最後のサビの8小節は、ダーレン・ラヴさんが英語で唄った歌詞で唄ってみました(アルバム"Canary Islands"収録)。
2ndセット最後は、この季節2回目の今井美樹さんの隠れた名曲「春の日」を。私は学生時代によく聴いていたのですが、
尾花さんも学生時代に美樹さんがお気に入りだったとのことで特別に?採譜してくださり、今年は2回、お届けしました。
シティポップもニューミュージックもジャパニーズAOR?も、何と呼ばれていようが素晴らしい曲は日本にも多いですね。
これからもMPB(ブラジルのポップス)と変わらない気持ちで、少しずつ採り入れていけたらと思っています。
それから、いつものGuingaは2曲。今回いらしたお客さまは割とマニアックな音楽通な方々だったということもあり、
Guinga作品のお話の流れでブラジルの素晴らしいギターカルテット"Quarteto Maogani"のお話になったのですが、
今日のインスタのストーリーでメンバーのPaulo Aragãoさんの足跡があってビックリ!しました(インスタやSNSでは
特にお話ししていないのに!)。こんなところ見ていないと思いますが、Pauloさん、ありがとうございます、笑。
そして恒例の尾花毅ソロギターコーナー!では、幻のソロアルバムから、私も初めて聴いた"メイシーちゃんのお家”という
素敵な曲を。(メイシーちゃんというのは、イギリスのねずみの可愛いキャラクターだとか)当時はピアノもベースもご自分で
録音されていたそうです。それも聴いてみたいですが、いつか生の尾花バンド、でも聴いてみたいものです(新しいソロ作品も)。
ありがたくいただいたアンコールでは、バカラックの名曲・"Close to You"をサンバで。Liveでもお話ししましたが
この曲も私は春のイメージで、ここ数年はいつもサンバで演奏しています。尾花さんはやはりグルーヴする尾花節で。
こんな時期にもかかわらず、渋谷に足を運んでくださったお客さまと、店主・東野さん、そして尾花さんと、
終演後も音楽のお話をしたり、空間と時間をシェアできたことが、今では本当に貴重でありがたいことです。
こういう時期のLiveも大事な経験であり、ひとつのステップ。なので、今後もできる範囲で続けていけたらと。
憂うことも沢山あるけれど、何だか今は心が満たされています。このエネルギーをまた次に向けて準備していきます!
次回はこちらも恒例、日暮里Bar Porto、5/29(土)の夜に尾花さんとDuo、です。状況により時間が早まることも
あるかもしれませんが、今のところ20時スタート。こちらはまた趣向を変えてお届けしますので、どうぞお楽しみに♪
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