映画『カナルタ-螺旋状の夢』

金曜日、久しぶりに映画館で映画を観ました。

何年ぶり?かの、渋谷イメージフォーラムにて。

 

若き人類学者がアマゾンでの生活を記録した映画ということで、早い段階から

気になって前売券を注文してみたら、映画を撮ったご本人・太田光海さんから

直々に味のある字で送られてきてビックリ。そして、ようやく鑑賞できました。

 

エクアドルのアマゾンに住むシュアール族のある夫婦を中心に、その生活の営みが、ひたすらリアルにおおらかに切り取られて。アマゾンの大自然や先住民の人々のドラマを美化してはおらず、ひたすら「そこに居る」臨場感とリアリティに迫ろうとしているところが、映画監督/カメラマンが撮った映画ではなく、人類学者が独自の視点で撮ったフィールドワーク・ドキュメンタリーなのだなぁ、と。

 

リアルすぎて、うっかり「普通の」感性で眺めていると、直視できないような場面も、幾つか。でもそれも、私達に「普通って何だっけ?」と問いかけるものなのかもしれない。同じ人間、なのだけど・・私達は同じように地球に生み落とされて、同じ地球の上の時間を日々生きているはずなのに、これだけ生活様式や思想、過ごす時間軸も変わってくるのだから、不思議。何しろ彼らは、いつでも凛として(そうあるよう、自らを奮い立たせながら)、誇らしく生きている。知的で信念があって、ユーモアを忘れずに。だから特に飾らずとも人間として美しいし、カッコイイ。では君たちは?何を大切にしている?と問われているよう。

 

先日いただいたばかりのマンジョッカ(キャッサバ芋)=ユカも、"チチャ"という彼らにとって大切な飲み物の原料として登場。

その場面から、すぐに衝撃・・。文献や写真で見るよりも、映像というのはやはり説得力とリアリティがありますね。

 

『螺旋状の夢』とは、彼らのあり方や世界観を、太田光海さんがそう捉えた言葉。同じことを

繰り返しているようでも、全く同じではなく、新たな円環として回っていく・・素敵じゃないですか。

 

投げかけられたものが沢山あってまだ消化しきれないので、少しずつ反芻していくことになるでしょう。

とにかくこの日は(何となく今も・・)、心がアマゾンに居るようだった。鳥や虫の鳴き声も心地よく。

小さなことはもういいから、凛と生きましょう。そういう力をいただいた気がします。感謝。

 

 

東京は渋谷イメージフォーラムで11/5金曜まで、神奈川や名古屋など他県はこれからのようです。

中南米、人類学や異文化、アマゾン、先住民の人々の暮らしなど、ご興味ある方はぜひ!

 

『カナルタ -螺旋状の夢』太田光海氏・公式ページ