久しぶりの休日 - マティス展へ

お元気ですか?世間はGW、ですが私は何だかバタバタとしていて、なかなか休みが取れず・・でも先日久しぶりのワタシ的休日は、楽しみにしていたマティス展@東京都美術館へ行ってきました。

 

NYのMoMA, パリ・ポンピドゥーセンター、ニースのマティス美術館、ヴァンスのロザリオ礼拝堂、パリ市立美術館ほか、国内美術館でも色々観てきたマティス作品。大好きな画家の一人です。

 

待ちに待った東京での展覧会は、スケジュール的にこの日を逃すと1ヶ月以上行けそうな日が見当たらないので、はじめて初日に。でも時間予約制のおかげか、割と快適に観られました。

ポンピドゥー所蔵中心だったからか、観たことのあるものが多かったけれど、色々と再発見も。マティス絵画の延長・具現化のような彫刻、リネンにオセアニアの海のモチーフを施した大きな作品、明るい色彩を描き続けたマティスが戦時中に描いた黒い窓。趣味だったヴァイオリンを弾いている絵、切り絵シリーズ「ジャズ」は何故ジャズだったのか?そして晩年に取り組んだロザリオ礼拝堂の装飾、どんな心持ちで取り組んだのか、どんな表現を目指していたか、etc…

 

南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂、私が訪れたのはミモザの季節で、近くにあったミモザの木を想い出します。それから、想像より小さいながらも、とてもピースフルな空気を湛えていた礼拝堂内部。青と黄色のマティスらしいモチーフが施されたステンドグラス。そこを通り抜ける太陽の光と、祭壇の蝋燭。壁に描かれた大きな線描。ファザードの母子像。すべての空気感が、今回の展示にある映像によって私の中に蘇り、あの時の幸せな気持ちで満たされるようでした。自身が目指していたという「訪れた人の心を軽くする表現」を、彼は正しく実現していた。依頼された仕事だったけれど、まぎれもなく「自分の全てを表現した」、と。晩年、そんなふうに全身全霊で取り組んで残した仕事が、人を幸せにし続けるって素敵。

 

そして、今回の展示はグッズコーナーの充実ぶりに驚愕!普段それほどグッズは買わない私でも、特に贔屓のアーティストということもあるけれど、クリアファイルにマグネット、エコトートバッグなど、久しぶりに散財してしまった。でも元気を貰えるからいいの。明日からまた頑張ろう!って思える。マティスのおおらかさ、まっすぐさ、優美さの追究と、ユーモア。色々なエッセンスを、また日々の糧としてゆきます🌿